イレーニアが留学から戻ってきたときには、すでに結婚の話がまとまっていた。 相手はオルドーニ辺境伯を継いだロベルト王子。旅芸人と恋に落ち、破局したことが原因で、社交界では遠巻きにされていた。 さらに謀反の疑いまでかけられていると従姉妹から聞いたイレーニアは、彼を暗殺してくれないかと持ちかけられる。 結婚式の直前に会ったロベルトからは、条件付きの結婚を提案された。いわゆる白い結婚――書類上だけの妻でいてほしいと。二年ほど我慢をすれば、イレーニアが望む縁談を探してくるという。 嫁いだ先の辺境で、ロベルトが隣国と通じているような証拠を見つけたイレーニア。しかしイレーニアから見たロベルトは、領民の暮らしを良くすることに注力する人だった。 どちらの姿が正しいのか迷ったイレーニアは、暗殺用に渡されたナイフを手に行動を起こす。
更新:2023/10/1
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王宮で働くクレアは、奴隷のような扱いから逃げたかった。けれど両親の形見を取り上げられ、叶わないままでいる。 「あれを見れば、あなたの出自がわかる。絶対に手放さないで」 亡き母親の言葉を守れなかった。取り戻すまでは王宮から逃げないと決めたものの、身分の低さゆえに満足な調査ができない。 一方、密命を受けたテオドールは、隣国に嫁いだ皇女の子供を捜していた。死産だったと言われていたが、密かに生きている証拠が見つかったのだ。 子供の存在が公になれば、戦争の火種になってしまう。 戴冠式を利用し、潜入した王宮で見つけたのは、魔術で姿を変えたメイドだった。 意図せず出会った二人が、ゆっくり距離を詰めて幸せになろうとする話。 *タイトルは変更する場合があります
更新:2023/6/26
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「クリストフ様、突然ですが婚約を解消していただけませんか? そして私と決闘をしていただきたいのです」 春の花が咲き乱れる庭園で、俺は婚約者から婚約破棄と決闘を同時に突きつけられた。 幼い頃の『騎士になりたい』という夢を叶えるため、武芸の鍛錬を欠かさない完璧令嬢の婚約者アドリエンヌ。彼女の夢を壊したくない。けれど俺だって彼女との結婚を諦めたくない。 婚約者の心を繋ぎ止めるために騎士として試合に出るよう提案してみたら、なんだか周囲の様子がおかしくなっていくような……? 婚約破棄をして騎士になりたい令嬢と、どんな策を使ってでも阻止したい王子の攻防から始まる話。 *アルファポリスにも掲載しています
更新:2023/3/25
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会社員の由利は後輩の東雲と共に事故に巻き込まれ、知らない世界に放り出された。 性別、外見ともに変わり、なんとか習得した特殊能力は結界に引きこもることだけ。初期装備は缶コーヒー(カフェオレ味)のみ。 由利とは逆に女から男に変わった後輩と日本へ帰る方法を探し始めたものの、聖女と勘違いされて誘拐されてしまう。 このままでは調査どころではない。体を本来の持ち主に返して日本へ戻りたいが、魔王によって荒れた世界では安心して旅ができない。 迷った末に魔王の城へ乗り込んだ由利は、繰り返されてきた魔王討伐の裏側を知る。 シリアスメイン、ときどきコメディで進みます *アルファポリスさんにも掲載してます
更新:2021/5/27
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